BLOGNORICOのリアル

2026.09.12

受け取ったボールを次へ

「部長、男性からお手紙が届いています!」

本社から、そんな電話が入った。

どんな想像をしたんだろう(笑)そんなことを思いながら・・・

「忙しいところごめんだけど、開封して私に画像を送って欲しい。」

とお願いした。すぐに画像が送られてきて・・・

差出人は、予想どおり 小学校時代の恩師だった。

バスケットボール部の顧問だった武石先生からの、バースデーカード。

小学校を卒業して40年以上。先生は今も私の誕生日を覚えてくれている。有難いことです。

Screenshot

先生は、私が人生の新しい扉を開くたび、何かに挑戦するとき、大きなエールを送ってくれる。今も事業部長という役割を担い 奮闘する私を見守り、応援してくれている。

離婚をして、新しい人生を歩き始めたときには、その年の年号が刻まれたバカラのグラスを贈ってくれた。

「ああ、先生らしいな」と思った。

言葉だけではなく、節目を形にして残してくれる。

「これからの人生を、自分らしく生きていけ」

そんなメッセージを、あのグラスから受け取った気がした。

小学生の頃、私はバスケットボール部のキャプテンだった。

当時の私は、キャプテンという役割をどう果たせばいいのか、きっと分かっていなかった。

チームをまとめなければならない。

みんなを引っ張らなければならない。

ちゃんとしなければならない。

そんなことばかり考えていたように思う。

先生とは、毎日のように交換日記をしていた。

チームのこと、仲間のこと、自分自身のこと。

うまくいかないことや、悩んでいることを書いた。

すると先生は、私の書いた言葉に向き合い、返事をくれた。

叱られたこともあったと思う。

でも、いつも最後には前を向けるようにしてくれた。

今振り返ると、先生から教えてもらったのは、バスケットボールの技術だけではなかった。

リーダーとは何か。

人とどう向き合うのか。

仲間を信じるとはどういうことなのか。

そして、自分自身がどう在るべきなのか。

そんなことを、先生は言葉と行動で教えてくれていたのだと思う。

先生が教師になって、初めて受け持ったのが私たちの学年だった。

私たちは、先生にとって最初の教え子。

そして先生は、私たちにとって最初の「憧れる大人」だった。

だからなのかもしれない。

何十年経っても、先生は先生だ。

私たちが何歳になっても、会えば昔と変わらない。

今でも、私たちのことを気にかけてくれる。

そして、先生自身も定年を迎えたあとも現場に立ち続け、今も子どもたちと向き合っている。

すごい人だと思う。

そして、カッコいい。

年齢を重ねても、自分が大切だと思うことを手放さない。

「教師」という仕事を、肩書きではなく、生き方として続けている。

そんな先生の背中を、私たちは今も見ている。

毎年、幼馴染たちと先生を囲んで飲む。

昔話をして、笑って、近況を話して。

その時間が、私は好きだ。

そして、先生に会うたびに思う。

「先生、私、ちゃんと生きています」

そう胸を張って言える自分でいたい、と。

人生には、いくつもの節目がある。

新しい仕事。

新しい出会い。

別れ。

決断。

そして、新しい扉を開く瞬間。

振り返れば、私の人生にもいくつもの転機があった。

そのたびに、先生は遠くから、あるいはすぐそばから、私の背中を押してくれた。

考えてみれば、人は誰かからもらったものだけで生きているのかもしれない。

言葉だったり、勇気だったり、信じてもらった経験だったり。

自分では気づかないうちに、誰かから受け取ったものが、自分の中に残っている。

そしていつか、それが自分の「在り方」になっていく。

今、私は人を育てる仕事をしている。

部下や仲間の成長に関わり、悩んでいる人の話を聴き、時には背中を押す。

そんな自分を見ていると、ふと思うことがある。

もしかしたら、私は先生から受け取ったものを、今度は次の誰かに渡しているのかもしれない。

あの頃、先生が私の言葉に耳を傾けてくれたように。

悩んでいる私を否定せず、もう一度前を向かせてくれたように。

人は、一人で強くなるのではない。

誰かに信じてもらった経験が、その人を少しずつ強くしていく。

私も、そんな存在でありたいと思う。

「あの人に出会えてよかった」

と思ってもらえるような人でありたい。

先生が、私たちにとってそうであったように。

春風のように人に接し、

秋風を持って自分を律する。

人には温かく、自分には凛として。

それは、私がこれからも大切にしたい生き方だ。

53歳になった今も、私は先生の教え子。

これからも、先生に会ったとき、
「先生、私、思いっきり自分の人生を生きています」
そう胸を張って言える自分でいたい。

先生から受け取ったボールを、今度は私が大切な仲間たちへ

受け取ったボールを、次へ。

先生 改めてありがとうございます!

また、飲みましょう!

季節の変わり目、ご自愛くださいね。

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