2026.08.11
マネジメントをしていると、
「感覚」と「ロジック」の両方が必要だと感じます。
感覚が鈍いと、マネジメントはできない。
一方で、ロジカルに考える力がなければ、マネジメントには限界がある。
数字には、まだ表れていない変化。
人の表情や言葉の変化。
会議での空気。
お客様の反応。
現場に入ったときに感じる、ちょっとした違和感。
「何かが違う」
そんな小さな変化を感じ取る力は、
人や組織を動かすうえで、とても大切だと思います。
でも、感覚だけでも限界がある。
「なんとなく、こっちだと思う」
それだけでは、周囲を納得させることも、
意思決定をすることも難しい。
なぜそう思うのか。
何が起きているのか。
数字ではどうなっているのか。
原因は何なのか。
この先どうなる可能性があるのか。
そこを整理して考える、
ロジカルな力が必要になります。
感覚で気づき、ロジックで確かめる。
私は、そんなふうに考えています。
以前、
社長が「感覚は最小公倍数みたいなもの」ということを話していました。
一瞬 最小公倍数ってなんだっけ?と思った私。
そうだ!小学校の算数で習った、複数の数の倍数の中で最初に共通して重なる数のこと。
例えば、2と3なら、
2の倍数は、2、4、6、8……
3の倍数は、3、6、9……
最初に重なる「6」が、最小公倍数。
確かに感覚も、少し似ているように思います。
一つの経験だけで、鋭い感覚が身につくわけではない。
これまでの成功や失敗。
人との関わり。
仕事で積み重ねてきた経験。
数字を見てきたこと。
現場で感じてきたこと。
うまくいかなかった理由を考えたこと。
そうした、ひとつひとつの経験が自分の中に蓄積されていく。
そして、いろいろな経験が重なったところに、
「これは、何か違う」
「こっちのほうがいい」
という感覚が生まれる。
だから、経験を積んだ人の「感覚」は、
単なる勘とは少し違うのだと思います。
たくさんの経験や知識が重なり合ってできた、
言葉になる前の判断力。
もちろん、経験だけでも十分ではありません。
経験したことを振り返り、
「なぜそうなったのか」
「何が要因だったのか」
「次はどうすればいいのか」
と考える。
そこにロジックが加わることで、
経験は次の判断に活かせる「知恵」になっていく。
だから、
経験が感覚を磨き、
ロジックがその感覚を確かめる。
そして最後は、自分自身で判断する。
マネジメントに必要なのは、
「人を管理する力」だけではない。
人の変化を感じ、
事実を捉え、
考え、
判断し、
人や組織を前に進めていく力。
そのために必要なのが、
感じる力と、考える力。
どちらか一方ではなく、
その両方を磨き続けること。
マネジメントとは、
もしかすると、
「感じる」と「考える」を繰り返しながら、
人と組織を前に進めていくこと
なのかもしれません。